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「平城遷都1300年祭」会場にて

  • posted by: uro
  • date: 2010/05/18 PM11:20 (火)

 奈良は周りを山々に取り囲まれたところだ。唯一の平野といえるのが、現在は奈良盆地と呼ばれるあたり。「ナラ」という言葉はもともと朝鮮語で「国」。今の韓国の国歌の中でも使われる「ウリナラ(私たちの国)」の「ナラ」だ。かつて渡来人たちが安住の地を求めて住み着いたのがこの盆地の南部、「あすか」だった。「あすか」の地名の由来についてはいろいろ言われてきたが、やはり朝鮮語の百済(クダラ)言葉、「アンスク(安宿)」だと思う。ずばり”安住の地”という意味。(漢字表記は「飛鳥」「明日香」と複数あるから単なる当て字。) そこからの移住先として、例の「四神(しじん)思想」に照らして新たな拠点としたのが、今の奈良市中心部に近い「平城京(へいじょうきょう)」だった。都に初めて「京」の字を使った中国風のネーミングだ。しかも、「平城」という名称は日本オリジナルではない。この地に都ができる何百年も前の中国の南北朝時代、北魏という国の首都の名前だった。北魏は漢民族ではなく北方ツングース系の人々が建てた国だった。まさしく、血は争えない、というべきだろう。ちなみに、「平城宮跡(へいじょうきゅうせき)」からほど近い近鉄京都線の駅にも「平城」という名が付けてある。
 今年は「平城遷都1300年」に当たるということだ。以下は、その記念イベント会場となった「平城宮跡(へいじょうきゅうせき)」。朱雀門や大極殿など主だった建造物のほかは野原が広がっており、往時をしのぶことはできない。でも、わが国初の首都がどれほどの規模だったかが想像できる。近郊には、「かみこま」「しもこま」「こまだ」など渡来人ゆかりの地名が今も根づく。「こま」の字は今は当て字に変えられている。本来は「高麗(コマ)」がもとになっていただろう。渡来人たちが自らの故地(こち)である朝鮮半島のことを呼んだ通称である。故地を後にして新天地に根づき、「日本人」のルーツになった人々の郷愁を感じる。
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「朱雀門(すざくもん)」前にて。朱雀は東西南北の守り神の一つで、南面の神獣。この地が、渡来人がもたらした「四神(しじん)思想」にもとづいて造られた拠点だったことがわかる。


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南門広場から見た「大極殿」遠景。


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「大極殿」前にて。古代人のコスプレをした観光客のご夫婦。衣装はレンタル(有料)。


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「大極殿」の前庭にて。


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当イベントの公式マスコットキャラ、「せんとくん」のレプリカ人形。