クリップ画像 delicious! newsing! buzzurlにブックマーク! Yahoo!ブックマーク ライブドア - この記事をクリップ! このエントリーを含むはてなブックマーク

五色園(ごしきえん)

  • posted by: uro
  • date: 2010/03/15 PM10:48 (月)

 五色園は愛知県の日進市(にっしんし)という町にある。今年「COP10」(愛称「生きもの地球会議」)が開催される名古屋市とトヨタ自動車で知られる豊田市との間に挟まれた地域にある。
 開園は1934年(昭和9年)だ。わが国では軍部が台頭。「日韓併合」以来の国策によって朝鮮半島を兵站基地化して中国東北部で満洲事変を起こし、日中戦争から太平洋戦争へと突き進んでいった時代だ。
 さて。ここは一般に「宗教公園」と紹介されている。公園といっても、奥のほうには墓地があり、いわゆるテーマパークとも違う。園内のあちこちには物語にちなんだ石像群がある。以下はそのほんの一部だ。石像群のモチーフは、鎌倉時代にわが国で仏教の新しい流れをつくった人々、特に法然、親鸞にまつわる伝説的エピソードがもとになっている。製作者は浅野祥雲(1891~1978年)。岐阜出身で名古屋にアトリエをかまえて活動したコンクリート造形作家だという。
 70年以上の風雪に耐えてきたが表面の層が剥がれ無残なボロボロ状態になっていた。昨年だったか、地元有志の提案で塗装のプロの協力も得て”石像再生プロジェクト”がはじまった。


gosi004.JPG

十一人の僧侶たちが会議中。おっ、右端にもう一人…彼はいったい何をしようとしているのか? …


gosi003.JPG

乱入する荒法師?! …


gosi009.JPG

荒法師の顔アップ


gosi019.JPG

こちらは、親鸞と、その弟子になる人物との出会い、を題材にしたもの。右端の烏帽子(えぼし)をかぶった人物がそう。気になるのは正面奥。家の中でぼんぼりを持つネーチャンなのだが…


gosi021.JPG

烏帽子をかぶった男、つまり日野ナニガシという人物の妻だ。


gosi017.JPG

日野ナニガシは、時代背景からみて「承久(じょうきゅう)の乱(1221年)」(後鳥羽上皇が鎌倉幕府に対して起こした倒幕クーデター)のとき、敗北した上皇方(京方)に属して流罪になった人物かも。理由は異なるが、親鸞自身も、権力者から弾圧を受け、越後国の直江津(なおえつ・今の新潟県上越市)に流刑になった経験がある。親鸞は赦免となった後、関東を拠点に布教活動していた。その時期の逸話らしい。